saienyosikoのブログ

神奈川県沿岸部在住。庭の隙間で家庭菜園をはじめて9年目です。無農薬栽培のおかげで、虫たちの日常を垣間見ながらの楽しい毎日です。

ナメクジの生態・・・ナメクジはコーヒー(カフェイン)が嫌い?   The ecology of slugs・・・Slugs do not dislike coffee but caffeine?

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こんにちは。

最近、ナメクジはコーヒーのカフェインが嫌いなので苗周りに撒くとナメクジ忌避が期待できる、と耳にするのですが、ホウレンソウ、シュンギクを好まないナメクジであるのだから、カフェインが原因で避けるのではなく、コーヒーの苦みそのものを嫌うのではないかと私なりに考えているのです。

 

本当にカフェインを嫌うのか、その様子を見てみたくてカフェイン有りの挽いたコーヒーとカフェイン無しの挽いたコーヒーを用意しました。

どちらも家の戸棚の中に眠っていた、とうに期限切れしたコーヒーですが。

 

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観察内容・・ナメクジはコーヒーを嫌うのか・・

 

@ プランターを2つ用意し、それぞれの中央にオクラの種を1袋撒き、種回りを囲むようにコーヒーを撒きます。

 

中央に撒いた種の回りにカフェイン有りのコーヒーを撒いたプランター、カフェイン無しのコーヒーを撒いたプランターの順に設置。

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種蒔きから数日後、土表面が割れ出し、カフェイン無しコーヒーを撒いた方のプランターではオクラの発芽が数本見られます。

 

 

種蒔きから数日後のプランターの様子 

 

カフェイン無しコーヒーを撒いたプランターではちらほら発芽が見られます。

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カフェイン有りコーヒーを撒いたプランターでも地表が割れ、オクラの種から芽が出ている様子が見えるくらいになっています。

 

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ナメクジの写真がありますので、苦手な方はご注意ください。

 

 夜間の様子 

 

カフェイン無しコーヒーを撒いたプランターの中には、8匹のナメクジが確認できました。コーヒーを避けている様子は全く見えず、発芽するかしないかのオクラの芽を寄ってたかって食べています。

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発芽したての芽や地表に出るか出ないかの芽にナメクジが集まっています。

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カフェイン有りコーヒーを撒いたプランターの中には、1匹のナメクジがコーヒーの撒かれていない端で確認できましたが、食害している様子はなく、プランターをよじ登ろうとしているように見えました。

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朝の様子 

 

カフェイン無しコーヒーを撒いたプランターの中では、双葉がまだ開かない幼苗がすべて食されていました。

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カフェイン無しコーヒーを撒いたプランターの中は、全体に無数の細いナメクジの粘液が残されていて、ナメクジが這った跡をうかがわせるものです。

ナメクジの残した粘液は、コーヒーの撒いた場所を避けている様子は全く見られません。

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カフェイン有りコーヒーを撒いたプランターの中は、多量の粘液が1箇所に残されていて、地表に出るか出ないかのオクラの芽を食害している形跡は見当たりません。

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オクラの芽がまだしっかり出揃わないのですが、すでにこの観察目的である、ナメクジはコーヒーのカフェインを嫌うのか?という疑問は解けたようです。

ここでナメクジの生態的特徴について、すこし記しましょう。

 

 

ナメクジの生態的特徴ミニ講座

 

ナメクジは、自ら粘液を排出することで薄い皮膚で被われたその身体を守り、またその粘液の上を這行し活動することができます。

ですので、ナメクジの這った後は、粘液だけが残っているのですね。

 

危険を察知すると、1度に多量の粘液を排出しその場から離れようとします。

その粘液こそが、ナメクジの生命の要であり、粘液がないと動けなくなってしまう、という特性があります。

 

以上、ナメクジの生態に関するミニ講座でした~。

詳しくは、以前の ナメクジの生態・・大量発生の原因は?  で記してあります。

 

それでは、観察の続きに戻りましょう。

上記、ナメクジの生態的特徴から、危険を察知すると1度に多量の粘液を排出する、生き物であり、観察中の2つのプランターに残っていたナメクジの残した粘液の状態でその違いを知ることができます。

 

@ カフェイン無しコーヒーを撒いたプランターの中に残されている粘液の様子は・・コーヒーの上にもコーヒーを撒いていない箇所にも違いは見られず、プランターの中全体に無数の細い粘液が残されています。

 

@ カフェイン有りコーヒーを撒いたプランターの中に残されている粘液の様子は・・コーヒーの上の1箇所に多量の粘液が残されています。

 

以上のことから、カフェイン無しのコーヒーを避けている様子は全く見られず、プタンターを這いあがりコーヒー地帯を横断してオクラの芽を食害したということになります。

一方で、カフェイン有りのコーヒーを撒いたプランターでは、コーヒーを撒いてある箇所に侵入するとすぐのところに多量の粘液が1箇所に残されていて、コーヒー地帯に侵入直後にナメクジが危険を察知して多量の粘液を排出した、と考えるのが適当なのではないかと思います。

 

 

ということは、ナメクジがカフェイン無しコーヒーを避けている様子は見られないこと、カフェイン有りコーヒーを危険物とみなして1度に多量の粘液排出をしている、ことから考えて、私の推測とは裏腹な・・

 

ナメクジは、カフェイン が嫌いだったんです!

 

ですので、ナメクジ対策として、苗のまわりにカフェイン有りコーヒー粉を撒く、と忌避効果が期待できる、ということですね~。

 

ナメクジの食害被害は、薬剤を使用したくない家庭菜園家にとって大きな悩みです。

 

小さい身体で植物を食べ荒らし、楽しく野菜を育てている私たちをこんなに悩ませてくれるナメクジって一体どんな生き物なのでしょう!?

 

粘液という武器を持っていなければ、ここまで脅威なる生き物ではなかったでしょうに・・。

 

その前に、粘液をもたねば、ここまで生き延びることはなかったのでしょう!?

 

これもまた、生き物の・・不思議・・ですね~。

 

 

 

                本日はこれにて失礼いたします~。🎎